『国民の映画』の巻

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映画は最高の芸術!!

「風と共に去りぬ」を超える「国民の映画」を撮るために集められた人々…。一つの映画を巡り、ゲッペルス、ヒムラー、ゲーリングと、どのような形であれ後世に名を残したナチス党政権下のドイツにおける実力者たちが繰り広げる群像劇です。

戦乱吹き荒れる時代の狂気というのでしょうか、内容は非常に重たいです。ただ、登場人物の屈折した心情の中に嫌味ではない笑いの要素を入れるあたりが三谷作品の素晴らしさです。終盤はさすがに重苦しさがありますが、全体を通すと軽快に見ることが出来ました。

小日向さん以外の出演者を今ひとつチェックしていなかったのですが、新妻聖子さんが出演していたんですね。彼女の声質はとても好きで、歌声は素晴らしいです。もしかして歌ってくれるのかと期待していましたが…ほんの一瞬だけでした…。映画監督の役だったので、仕方ないところですが…。

今を生きるために信念を押し殺しても、権力に迎合しなければならない人々の悲喜劇です。ただ、最後の最後に残るプライドだけはどうしても捨てられないのが人間です。ラスト近く、一人また一人と登場人物が退場して行く姿を見ていると、物悲しさと共に、人間の持つ気高い心の輝きを感じました。

経験を積んだ大人だからこそ楽しめる、大人のためのエンターテイメントと言える舞台でした。

日  時:2011年4月16日(土) 13:00~
会  場:森ノ宮ピロティーホール
出  演:小日向文世、石田ゆり子、段田安則、白井晃、風間杜夫、新妻聖子

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